各地の勉強会のもよう(月刊「ひかり」誌2009年3月号より)


◇1月11日(午後) 大阪地区 学修会

 2009年1月の大阪地区学修会には、有り難くも、丸山先生にご出席頂き、また、金沢、東京、名古屋地区からも多数ご参加を頂きました。当日は、大荒れの天候が予想されていた中、勿体なくも晴天の一日を頂き、丸山先生には、無事に大阪へお越し頂き新年の学修会を開催させて頂けましたことを、大宇宙大神霊・仏様に対しまして感謝申し上げます。

 始めに、丸山先生は「昨日は今年初めての学修会が金沢でありまして、いろいろな病気の方もおられたり、いろいろなお話をお伺いしました。私がお話しするよりも、順番に今、皆様が抱えておられる問題などについてお話を聞かせて頂ければ結構だと思います。もし、ここでお話が出来ない方は、私の所にファックスでご相談、ご質問の内容を送って頂ければお答えしやすいかと思います」とお話しされ、すぐに参加者との質疑応答に入られました。

 昨日開催されました金沢学修会の様子を金沢にいらっしゃるお姉様よりお聞きになられた方が「金沢の法友様のご友人の方で、35年間一人でご著書を拝読しておられた方が、重度のご病気だということで、先生は当日の学修会会場でも長くお祈りくださり、さらに『皆様も一緒にお祈りしてください』と仰られて、会場の方々も一緒にお祈りされたとお聞きしました。その日、その方のご家族様も学修会に参加しておられたそうですが、『ここへ参加させて頂いてまだ日も浅い、見ず知らずのような私たちのために、お祈りくださるなんて、本当に有り難うございます』と、大変感激しておられたとお聞きしました (さらに先生は、学修会修了後直ぐにご病気の方の家に向かわれ、正法により適切なご処置をされたとのことでした)。

 正法により精進していくと、自分のことよりも人のために祈って差し上げられる心になり、人のために自分を捧げられるようになるのだと思いますが、先生のお話を聞かせて頂く度に、自分というものがどっかりとある私には、先生にはどうしてそこまでお出来になるのだろうといつも驚き、大変感動させて頂いております。

 『自分をなくする』ということは、大変な修業だと思いますが、今年は少しでも自分の欠点を無くして、少しでも人のために尽くせる人間になりたいと思います」と涙ながらにお話しされました。

 それに対して、先生には「私は、偉大な主・高橋信次先生にお目にかからせて頂き、頂いた課題の一つに、『自分をなくする』という課題がありました。『自分をなくする』ということは、本当に何か人のために自分を捧げるということになろうかと思いますが、それもなかなか自分があって難しいものです。もうやがてあの世が近いので精進しなくてはと思いましても、はるかに自分というものがたくさんあるのではないかと寂しくなります。

 しかし私は、各地の学修会でいろいろな方にお目にかからせて頂いて、いろいろな方のご体験を聞かせて頂くことにより、また自分も学ばせて頂ける、そのような思いで出席させて頂いております。でも、自分をなくするというのは本当に難しいものですね。また教えてください」とおっしゃり、大変謙虚なお言葉に私たちは大変驚き、恐縮してしまいました。

 続いて、地区委員の男性は「先生、お蔭様で本当に元気にならせて頂きました。本当に有り難うございます。本当に今、元気にならせて頂いたと思っております。年末年始は9日間もお休みを頂きまして、最初から決めていたのですが、この9日間、しっかりご著書の勉強をするぞと、朝早く起きてご著書を拝読させて頂いておりました。

 ただ、自分の反省となりましたら難しいなあと思っております。特に、両親への反省となりますとなおさらのこと難しく思えます。私は親からして頂いたことをずーっと書き出して、先生に教えて頂きましたように、それに対してどのようなお返しをしたかと見ていきましたが、何にもお返しをしておりません。本当にこのような状態で、人生がうまくいくわけがないと思っております。特に父は、子煩悩な人で、一生懸命、私たち子供のためにしてくださいましたが、それに対して私は何にもお返しをしておりません。この一年は本当に両親に対する反省をもっときちっとやっていきたいと思います。ご指導の程、何卒よろしくお願い申し上げます」と、ご決意を述べられますと、先生には、「自分の親を大事にする親孝行というのは難しいように思いますが、今朝も家を出てきます時に、家内と私の父親の話をして来ました。

 家内と二人で、私の両親や、家内の両親のことをいつも話しております。そういうことが、夫婦の嬉しい課題になっています。なかなか立派なことは出来ませんが、お互いの両親のことを褒め称えたり、思い出を語り合っていると、心が嬉しくなってきます。楽しくなってきます。こういうことがご両親様に対する報恩感謝の始まりではないかと思います。ご両親様の思い出を入れた昔の話を毎日ご夫婦で、親子でされることがいいのではないかと思います」と心温まるご指導を頂きました。

 続いてある方は、一昨年暮れ、奥様が突然、脳梗塞になられ、丸山先生より『神仏様の御ひかり』を頂かれ、お救い頂かれましたが、その後のことについて、次のようにご発表されました(『ひかり』誌2008年2月号109頁をご参照ください)。

 「去年のお正月と比べますと、今年は本当に比べられないくらい平安なお正月を家族で迎えさせて頂くことが出来ました。本当に有り難うございます。今年は家内共々、このように有り難い学修会に出席させて頂くことが出来まして心より感謝申し上げます。とはいえ、今の自分を振り返ってみますと、少しでも良くして頂きますと、すぐに驕りが出てしまい、これだけお救い頂いておりながら、お救い頂きました体験、正法をまだ人様に充分お伝え出来ていないことに気付き、反省しております。

 昨日も、ご著書を拝読して頂いている会社の同僚の方から悩みを相談されたのですが、『本当に苦しいのです』と仰るその方の悩みに充分お答え出来ない自分に気付かせて頂きました。人様にお話しさせて頂く前に、まだまだ自分自身がご著書の拝読が足りていない、しっかりとした法の勉強が出来ていない自分を感じました。もっと馬力をかけてご著書を拝読させて頂き、その方の苦しみにお答え出来るようにならせて頂きたいと思います」とお話しされますと、先生には、正法の根本である悦び、感謝を持つためにはどうすればいいかということについて、次のようにご指導くださいました。

 「奥様とお話をされる中で、『前の日よりも今日はもっともっと中身のある話をしよう』、『話す毎にどんどん楽しくなる、そんな話をしよう』等、そういう目標を持って、そこに悦びを持って、お互いに話し合うことを目標とされたらよいと思います。それを生かし合うというのですが、生かし合うには、まず自分を生かさないと相手を生かすことは出来ません。自分がくしゃくしゃした塞いだ気持ちでいて、心に悦びも何もないのに、相手に対してニコニコして話は出来ませんね。どうしてもコニコニになってしまいます。常にニコニコして話せる、心にゆとりがある、本当に嬉しいという心を持てる自分づくりをすることが第一歩ではないかと思います。

 それから奥様に感謝して生きることが大事です。奥様だからやってもらって当然だという心ではなく、奥様に感謝して生きるのです。そして、自分の嬉しい心を表して話をする、ということが昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日と、日を重ねる毎に、悦びや感謝の気持ちを包み隠さず語れる人間になれたら、まず自分が嬉しくなるのではないでしょうか。日毎にますます悦びと感謝を語れるようになること、それが正法の根本ではないかと思います。そうしますと、心も健全になり、肉体も健全になっていくと思います」

 続いて、入会されて間もないある方が、「お蔭様で娘のことは何一つ心配がなくなりましたが、一つ心配が無くなりますと次の悩みが覆いかぶさってきました。私は昨年暮れから、仕事のことで悩んでおります。この不況で大幅な人員削減が行われましたが、その少ない人数で今まで通りの売り上げを上げていかねばなりません。そのため一人のノルマが膨大に増え、個人の能力を超える売り上げを要求されています。営業成績のことで頭が一杯で、あれもこれもと思うのですが、何も手につかず、心が重くなります。仕事をしないと生活も出来ませんが、これ以上、自分の能力の限界を超えたことを要求されてくると、辞めざるを得ません。しかし、辞められないのでどうしていいか分からず、投げやりな気持ちになっております。そこをどのように考えて行けばいいのでしょうか」とご質問されました。

 それに対して先生は、「悩みということの前に、あらゆる事に対して、悦び、感謝ということを考えてみられては如何でしょうか。まず悦び、感謝ということを辞典で調べて意味をよく理解してください。そして、悦び、感謝ということを自分の心、そして生活の中から見つけて行くようにする。もし見つけられなかったら、毎日毎日生きている中で、生かして頂いたことに対して感謝があったかどうか、夜が来て、朝が来て一日が始まる。一日に対して前の日に、明日はこのようにしようと心掛けたことに対して、準備する努力をしたかどうか。また過ぎた今日一日に対してどんな感謝をしたか、工夫をしたか、ということを考えていったら、際限なく努力、工夫することがあると思います。そういうものを振り返るノートを1冊作って、記録してみては如何でしょうか。

 前の日の記録を見て、前の日に計画して、今日一日こうして張り切って明るい一日を送ろうと思ったが、こういうところが抜けていたとか。では明日はこういう具合にやろうとか、心の中だけでぐるぐると思いを巡らさないで、ひとつひとつノートに書いていくのです。自分の思っていること、苦しんでいること、楽しんでいること等を分類してメモしてみられたらいかがでしょうか。自分の一日の生活を楽しんで、そして几帳面に生きようとした時は、やはり、偉大な主・高橋信次先生のご著書に書かれてありますように、『正しく思う』『正しく聞く』『正しく語る』を実行して行くしかないと思います。ご著書には『正しい』という言葉がいっぱい出て来ますが、字をただ眼で追って見ているだけで暗唱しても心には残りません。偉大な主・高橋信次先生が書いておられる、『心とは何か』『正しく聞く』とはどんなことだろうか、『正しく思う』とは……と疑問を追究し、どんどん極めて行くのです。

 そして次に、ご著書で拝読したことを今の自分に当てはめていくのです。今日、自分は正しく思っただろうか、正しく聞いただろうか、夫婦で話し合っていることもこれでいいのだろうかと見ていく。今日一日の何気なく思ったり行ったりしていたことに対しても、法の物差しを当てはめて見ていく、深めていくことが大事ではないかと思います。

 今の生活状況を打開出来るよう、次の世界が開けるように、一つのヒントを見つけてみよう、また励みを見つけようというところから入って行かれたら、生活することが楽しくなるのではないかと思います。『私は何をやってもダメだ』という心がもしあったとしたら、自分の思いに負けているのです」と、現在の不況において沢山の方が感じていらっしゃる悩みに対し、本当に分かりやすく噛み砕いてご指導くださいました。

 この後、この方とご主人様とお子様の生年月日をお尋ねになられ、さらに続けて先生は、「やはり貴方が毎日毎日、ご著書を拝読されて、正法によって生きようとされるのであれば、過ぎ去った前の日の反省をして、思ったこと行ったことを、正しく思ったか、正しく行ったか、貴方の分かる範囲で、細分化して点検して行かれることが大事ではないかと思います。もし、主婦の方であれば、午前中は何をしたか、午後は何をしたか、前の日に計画したことを何パーセント実行出来たか等、そういうようなことを細かく調べていくことにより、生活に張り合いが出て来ます。それからご主人様が悦びそうなものを作ったりすれば、ご主人様やご家族様が『おいしいね』と悦ばれ、また自分も励みが出来て嬉しいものです」とご指導くださいました。

 さらにその方は「『ひかり』誌を拝読しますと、仕事より正法が第一、と書かれてありますが、それは頭では分かるのですが、数字数字と会社から言われますと、どうしても心がそこに行ってしまい、主人に『もうちょっとご飯を待って』と言ってしまい、とにかく営業成績のことで頭も心も一杯で、押しつぶされそうになるのです。反省と言ってもなかなか落ち着きません」と話されました。

 すると、先生には「いきなり反省に入らずに、偉大な主・高橋信次先生のお導きくださっている『心とは何か』、『正しく聞くとはどういうことか』の勉強から始められてはいかがでしょうか。『こうしたらいい』という答えばかり追わないで、一つ一つ最初のスタートの勉強からして行かれたら良いと思います。出来ないことが山のように溜まって行っても、それにとらわれないで、自分は今そこまで出来ないのだから、出来ることからやってみよう、そして1よりも2、3と、日が経つにつれていろんなことを消化する量が増えていく、そのようなやり方をしてみることも良い事だと思います。

 出来ることから少しずつやってみてください。それから、実家に帰ってお母様とお話しすることも良いことだと思います。お母様とお話しされることは、女性にとって心が明るくなることですし、いろいろなことをお母様から教わることが出来ますよ。心が楽しくなりますよ。ですから、『お母様の所に1週間に1回は行くようにしよう』、『3日に1回は行くようにしよう』等と方向転換してみて、苦しみばかり持たないで、お母様とうんと楽しい話をしてみることもいいのではないでしょうか」と優しくご指導くださいました。

 また先生には、亡くなられた前のご主人様のご供養についてお尋ねになられました。その方が「最初に、丸山先生より、父と前の主人の供養を早くしてあげるようにとご指導頂いたのですが、こういう状態で精進が進んでいないので、いつ出来るだろうと思っています」とお答えされますと、先生には「やはり一つ一つものごとを片づけて行くことが大事です。何も手につかないと、自分の心の負担ばかりがどんどん増えて行き、ますます苦しみになります。三つあっても一つ片づける、そのような努力をしていけば生活が楽しくなると思います。

 自分の欠点と闘うことは楽しみなのです。しかし欠点に負けたら不愉快です。自分の欠点に一つでも克てるようになれば、生き生きとした奥様になれます。ご主人様もそのご様子をご覧になられて『あぁ、うれしいなぁ』と思われます。奥様が暗いとうれしいと思わなくなります。私は夫婦で生活していて、自分がニコニコ楽しい生活をするためには、相手にばかり求めるのではなく、こちらから楽しく話しかける、つまり『正しく行う』ということが、最も大事なことではないかと経験しております。

 ですから毎日の思ったこと行ったこと、しなければならないこと等をノートに書いて、それをどんなふうに処理していくか、仕事を一つ一つ片付ける癖をつけるか、あれもこれも片づけられないからダメだと投げ出してしまう自分をどうしたら明るい方向へ持って行けるか、その方法を研究してみられたら如何でしょうか。放っておけばうんと苦しみが増えるだけです。ひとつでも楽しく愉快に生きられるように、工夫されたらいいと思います。自分で出来ないことを溜めておくよりも、『私はこれが出来ないのだけど、お手伝いしてくださる』とか、『これを処理するにはどうしたらいいと思う、良い方法があれば教えて』等と、ご主人様にご協力して頂くことも夫婦が調和していく道だと思います」とご指導くださいました。

 この日は、常に夫婦でお互いのご両親様を讃え合い、思い出を語り合うこと、それがご両親様への報恩感謝の第一歩であること、そして、今日よりも明日、明日より明後日と、ますます悦び感謝の話をすること、悩み苦しみに押し潰されないで、苦しみより悦び・感謝を大きくすること、それには一日の中で嬉しいこと感謝したこと、決意したこと、また出来なかったこと等をこまめにノートに書いて一日の反省の材料とすること等、本当に沢山のことをきめ細かくお教え頂きました。

 毎日の一秒一秒は、神仏様よりお与え頂いた尊い時間であることをお導き頂いておりますが、その一日一秒を、心を込めて大切に生きる実践方法について、先生のご体験を踏まえてお教え頂き、大変感動させて頂きました。

 このように有り難い、新年の学修会を頂きましたことを大宇宙大神霊・仏様に心より感謝をお捧げ申し上げます。

   (T.Y)




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