「父をお救い戴きまして」


名古屋地区 N.S

 いつも温かいご指導を頂きまして有り難うございます。学修会では、毎月発表の機会をお与え頂き、今日までたくさんのご指導を頂いてまいりました。本当に有り難うございます。

 7月24日の金沢地区学修会におきまして、丸山先生より「もう、お父様はひっかかりを持っておられません。貴方様のいないところで、お母様とお二人で『娘に良いことを教えてもらったね』と話しておられますよ」とお教えくださったことがとても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

 丸山先生には、毎回「お父様は、お元気ですか?」とお尋ねくださり、最初は軽い気持ちで「はい、元気です」とお答えしていましたが、何度もお尋ね頂くうちに、私には「まだ、お父様に正法をお伝えしていないんですか?」とご指導くださっているのでは、と思えるようになってまいりました。

 「正法はご両親様への感謝から」とお教え頂いていても、とても厳しく何度も叩かれた父のことを、心から許すことがなかなか出来ませんでした。今までにもご著書をお渡ししたり、ご講演テープを拝聴して頂いたりしましたが、その都度批判されたり、つき返されたりの繰り返しでしたので、父への伝道は半ばあきらめていました。

 昨年、名古屋地区の取り組みとして「先祖供養」のテーマを頂いたことを機会に、改めて父の反省をしますと、私は父のことを何も知らないことに気付かせて頂きました。丸山先生が毎回おっしゃってくださる父に対してのお言葉ももったいなくて、父のことをもっと知りたいと思うようになりました。それからは、たびたび父の所へ行き、子供の頃のことをお聞きしたり、一緒に食事をさせて頂いたり、お出掛けしたり、金沢の帰りにはおみやげを買って帰ったりと、いろいろ考えてさせて頂くことが楽しくなってきました。父の悦んで頂く顔を見させて頂くと私も嬉しくなり、いつの間にか父を恨んでいた気持ちも消えていきました。ご両親様に正法をお伝えしなければならないという義務のような気持ちから、正法の素晴らしさを知って頂きたい、せめてあの世があるということだけでも知って頂きたい、と心から思えるようにならせて頂き、自然に少しずつですが、正法のお話しも聞いて頂けるようになってきました。

 父は癌のため胃を全摘しており、その後、肝臓に転移していることが分かりました。去る1月8日の金沢地区学修会で、父の癌が再発していることを丸山先生にお話しさせて頂きますと、丸山先生には「お父様には、何かひっかかっていることがあります。それを貴方様が聞いて差し上げたら癌は消えます」と驚くようなご指導をくださいました。そしてご指導通りさせて頂きましたら6月の検査で癌は消えていました。

 大宇宙大神霊・仏様、父をお救いくださいまして有り難うございます。

 父がひっかかっていたこととは、私への心配だったのでしょうか? 偉大な正法にご縁を頂き、正しい師にご指導を頂いていることを、私との会話の中から父も感じてくださって、安心して頂けたのかも知れません。

 「偉大な主・高橋信次先生に捧げる感謝と誓いの会」の前日には「心の原点」を持って父の所へ行きました。そして「お父さんに、どうしてもこのご著書を拝読してもらいたいんです」と言ってお渡ししました。父が目次を見ていたので、私は本文の最初を開けて「人はどこから来てどこへ行くのか」のところを指して「私はこのことがずっと疑問だったけど、このご著書を拝読して分からせて頂きました」と言うと父は「分かった」と言ってご著書を受け取ってくださいました。これからは自信と法をお伝えさせて頂くという一念をもって正法の悦びをお話しさせて頂きたいと思います。

 ご両親様への伝道は、丸山先生のご指導のお蔭様でやっとスタート地点に立たせて頂けたところです。まだまだ精進が足りませんが、もし丸山先生に父がお会い出来る日が来たら、すごいなあ……と、想像しながら希望を持って努力して行きますので、どうぞこれからもご指導よろしくお願いいたします。





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