「名古屋地区勉強会のレポートと父の近況報告」


名古屋地区 J.O

 この度も名古屋地区勉強会の感想レポートを提出する機会をお与え頂き、有り難うございます。

 今回の名古屋地区勉強会では、7月13日に丸山先生に報告させて頂いた「父のお見舞い」のレポートを発表させて頂きました。勉強会に参加させて頂く度に、こんな私が、このような素晴らしい場所で、自分のことを発表させて頂くなんて、と感謝の気持ちでいっぱいになります。

 始めは、私は自分一人の力で頑張って来たんだ、なんてとても偉そうに考えていましたが、勉強会に参加させて頂くうちに、正法を物差しとして、毎日精進されている皆様の温かく素晴らしいお心によって、自分の心も引き上げて頂いているから今の自分があるんだと、自分の無知と傲慢さに気付かせて頂きました。

 去る7月9日の金沢地区学修会に初めて参加させて頂いた際に、私は丸山先生に、「名古屋地区の会員にならせて頂くことが出来て、本当に幸せ者です」と申し上げました。でも、今その時の事を振り返ってみますと、私はどれだけ幸せか、まだまだ理解出来ていなかったと思うのです。正法の有り難さが、皆様の愛のお心が、まだまだ分かっていなかったと思うのです。そして、1カ月後に振り返ってみましても、「やっぱり私はまだまだ分かっていない」ときっと反省すると思うのです。

 丸山先生、会員にならせて頂いてまだ数カ月足らずの未熟者の私が、ご無礼を承知で申し上げますが、私はいつになったら、どうやったら正法の素晴らしさ、有り難さを深く、丸ごと理解出来るようになるのでしょうか。正法の本当の素晴らしさ、有り難さを自分が白紙になって、全身全霊で丸ごと理解出来るようになるのは、一生では無理なのではないかと思えてくるのです。正法は宇宙の神理なので、素晴らしさに限界なんてないと思うのですが、私のような者が正法を十分理解するには、一生や二生じゃ足りないのではなかろうかと思えてくるのです。

 私は今、自分の中の悪の想念に向き合い、心の対話をするのが楽しいです。丸山先生と、会員の皆様の温かいお心に触れさせて頂けるのがとても嬉しく、有り難く思います。本当に有り難うございました。

 また、父の近況報告をさせて頂きます。

 父には、先週の木曜日に2度目のお見舞いに行かせて頂きました。父と、昔の事など色々話していくうちに、私は、自分の本当にひとりよがりな偏った見方で父の事を判断している事を痛感いたしました。

 こんなことがありました。私は、小さい時からピアノとエレクトーン(電子オルガン)を習っていまして、不器用で頭もよくないのですが、ピアノとエレクトーンだけは上達が幾分速かったので、コンクールなどに出て、賞を取る事に熱心になっていました。高校を卒業してから4年近くお金を貯めて、ボストンにある有名な音楽大学になんとか1年だけ留学もしました。そうしているうちに、もともと増上慢な私でしたので、いつしか音楽を楽しむことが出来なくなり、ピアノを弾くのが怖くなり、勇気を出して弾いてみると、あまりの自分の下手さに失望して悲しくなり、自分が嫌いになり、そのくせプライドだけは高いので、数年ほど音楽から離れている時期がありました。

 父は、もちろん私が留学していた事など知りませんでしたので、その事を報告しました。そして、「私、一時期ピアノが怖くて弾けへんかってんけど、偉大な主・高橋信次先生のご著書にお出会いして反省していくうちに、またピアノがだんだん好きになってきてん」とお伝えしますと、父は「そうかあ、こんなこと言ったらJちゃん怒るかもしれへんけど、うまくなることや賞を取る事ばかり考えてピアノ練習してたなあ。Jちゃんは子供の時『うまく弾けなかったら人前で弾きたくない』って言ってたけど、お父さんは、音楽は楽しむためのもんやのに、って思ってたよ。じゃあ、そういう気持ちがだんだん取れて来たんやなあ。今のあんたやったらきっとまた上手にピアノ弾けるようになるよ」と涙を流しながら言ってくださいました。私も泣きました。

 本当に父の事を理解していませんでした。競馬に走って、借金を沢山作って、家族や友人に沢山ウソをついた酷い人間というふうにしか父の事を見ていませんでした。父は、私なんかよりもずっと音楽の大切さを理解してくださっていました。そして、沢山の苦しみを抱えながらも一生懸命に生きて来られた一人の人間だということを全く理解していませんでした。

 また、母にも父に会った事を打ち明けました。てっきり母は怒り出されるかと思っていたのですが、びっくりされていたものの、「お互いの為によかったね。お母さんも、お父さんの安否が分かってよかったよ」と言ってくださいました。またしても自分の恐れや偏見等を通して母を見ていた事に気付かせて頂きました。相手に求めるのではなくて、恐れずに自分から精一杯心を開いて向き合う事が大切なのだと気付かせて頂きました。

 丸山先生、本当に本当に有り難うございます。丸山先生の「お父様を探してあげてください」の一言がなかったら、このような素晴らしい経験は出来ませんでした。本当に、いくら感謝しても足りません。丸山先生と会員の皆様に出会えた事は、一生忘れません。

 本当に有り難うございました。





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