大阪地区学修会に出席させて頂いて

福岡地区 I.K

 先日(7月20日)は、大阪地区学修会に出席させて頂きまして、有り難うございました。皆様のご発表を縁として、重要なことをしっかりと教えて頂き、大変勉強させて頂きました。

 一番心に残りましたのは、「他力の反省」の大切さでした。他力の思いの中に生きていると、いくらご著書を拝読しても、本当に正法を修めることは難しいのだということを、自分のこととして振り返らせて頂く機会を頂きました。

 ある方が、先生より、ご著書の拝読が足りないために、後光が出ていないというご指導を頂かれたことに対し「きちんと拝読しているのに……」という感じのお返事をされた時、大変ご無礼ではございましたが、この方は「正法」を「他力信仰」のように思っていらっしゃるのではないかと感じました。

 しかし、この方の姿を見せて頂いたのは、『他は己の姿なり』というお導きのとおり、自分にも同じところがあるからではないかと反省させて頂きますと、毎日決めたとおりにご著書を拝読しても、生活に生かし法を心に落とすように努力しなければ、本当の精進とは言えないのに、自分の努力不足を棚にあげて、他に問題があるような思いを、自分もついつい持ちがちであることに気付かせて頂きました。そして、その「言われたとおりにやっていれば大丈夫」という他力的な思いで学修しても、本当には救われないということを、心に深く刻ませて頂きました。また、「今まで何も信仰していないから……」という思いで、「他力の反省」も甘いものでありましたので、「他力の反省」に、真剣に取り掛からせて頂きます。

 それから、「お計らい」ということに関して、教えて頂いたことがありました。

 心筋梗塞で緊急手術を受けられ、手術をされる時には既に軽い症状に回復されていたある女性の方に対し、先生には、「貴方様が心から反省され、日々ご精進されておられるから、神仏様には、医師が手術をする前に、次々と手をくだされ、お計らいくださったのだと思います」と仰いました。

 そして一方で、別の方が「手術をしても痛みを感じなかったのは、偉大な主・高橋信次先生のお計らいだと思います」と仰ったのに対して、先生には「偉大な主・高橋信次先生のお計らいなどと、大変畏れ多いことです」と、大変きつくお諭しくださいました。

 この方に対する先生のご指導により、「お計らいだと思います」ということが、なぜ大変畏れ多いことなのかを、はっきりと教えて頂きました。先生には、「貴方様が、ご自分の病気の原因となる、ご自分の思い、行いの間違いを反省されていれば後光が出ます。それによってお救い頂いたのであれば、『偉大な主・高橋信次先生、有り難うございます』と仰ってもいいでしょう」とご指導されました。

 これまで、ご光輪などの現象を拝見する時、「神仏様のお計らい」ということを、自分中心の思いの判断で言ってはいけないというご指導については、理解していたつもりでおりました。しかし今回のご指導を拝見して、自分がしっかりと精進出来ているか、そして、それにより、自分から後光が出ているかを確認出来ない状態では、「お計らい」であるかどうかは、先生以外お分かりになられないことであり、それを「お計らい」だと人様に言うことは本当に畏れ多いことなのだということを、心より分からせて頂きました。

 また、自分が「正法を学んでいます」と、人様にお伝えする場合、本当に正法を心に落とし、思い、行いの全てが正法に適っていなければ、「正法を学んでいます」と人様に言うことが、正法を冒涜することになってしまうのではないかと思わせて頂きました。今後、心を入れ替えて、必死に学修させて頂こうと思いました。

 また、今回のご発表の中で、心からお救いを頂かれた方のご発表に大変感激いたしました。

 娘様のご病気のことで、何十年と悩んでこられたご婦人の方が、先生から、「ご主人様と調和していかれると、娘様も希望を持って生きていくことが出来るでしょう」というご指導を頂かれ、ご自分の思い、行いを深く反省しておられましたが、その方に対する、先生の愛溢れるご指導に、本当に感激いたしました。

 「すべて偶然はないのです。すべて必然です」「私達は皆、神様によって生かされています。お嬢様も神様によって生かされています」「お母様の愛が大事です。注意などしないで、愛一杯で、細かいところも気遣ってあげなさい。そうすると、貴方も嬉しくなるし、お嬢さんも嬉しくなります」「赤ちゃんをだっこするように、抱きしめてあげることです」「常に、希望と悦びと勇気を持ってください」「毎日毎日、感謝の明け暮れをすることが大事です」

 次々と先生のお心から愛のお言葉が溢れると同時に、その方は「今、私は初めて救われました。有り難うございます!」と、大きな声で叫ばれ、号泣されました。正法は、本当に偉大な、そして、心を救って頂ける唯一の御教えだと、大変感激いたしました。

 このように、当会にご入会されて、心のお救いを実感される方が多数いらっしゃる一方で、同じように学修会にご出席され、同じようにご著書の拝読をされながら、お救いを感じることが出来ない方がいらっしゃることは、大変残念なことだと思いました。

 そして、それは、伝道させて頂くときの方法にも、問題があるのではないかと思わせて頂きました。病気やいろいろな苦悩を縁として正法にご縁を頂く方は多いと思いますが、「入会すれば救って頂ける」という他力的な伝道をしてしまうと、その方が他力的な思いから離れられず、本当には救われない結果になってしまうのではないかと思わせて頂きました。当会の勉強会は、これまでの思い、行いを反省し、苦悩の原因をなくすように自分で努力する自力の勉強会であることを、伝道の時にしっかりとお伝えすることが大事だと思わせて頂きました。

 必死に正法神理を求め、精進努力する自力の勉強会であることを、会員各自が心に落とし、心在る方に正法を伝道するようにしていかなければ、畏れ多くも、神仏様の尊いお導きと、丸山先生の貴重なご指導を無にすることにもなりかねない、大変恐ろしいことであると心しなければならないと思わせて頂きました。

 私自身、これまで他力的な思いで伝道してしまったこともございます。本当に間違っておりました。

 深く深くお詫び申し上げます。

   (熊本県合志市・医師)





↑ページの最初に戻る