聖フランシスコ・ザビエル様のお話をお聞かせ頂いて

大阪地区 K.H

 去る4月20日の大阪地区学修会に於いて、金沢地区学修会にご出席された方のご報告の中で、東シナ海のマカオに、聖フランシスコ・ザビエル様のご遺体の一部(右腕)が、当時の侭残されている、というお話をお聞きしました。

 私は、昨年の11月、友人とマカオに旅行しました。香港だけのつもりが、折角だからマカオにも足を伸ばそうということになったのです。聖ポール天主堂を訪れた時の驚きと懐かしい気持ちを、今も忘れることは出来ません。1602年の建築で、当時は東洋一の規模と美しさを誇った、キリスト教の教会だったそうですが、1835年に火災で焼失し、現在は正面の壁と階段だけが残っています。建物正面には、聖母マリア様、イエス様、そしてザビエル様の彫刻がありました。カジノとマカオタワー以外、何の予備知識もなく上陸したマカオ半島で、まさかザビエル様にお会いできるなど思ってもみなかったので、「こんな所にザビエル様がいらっしゃった!」と、驚きとともに興奮と感動を覚えました。

 また、その側にある、聖ドミニコ教会には、聖母マリア様、イエス様、ミカエル様の像が安置され、祭壇には沢山の美しい花が飾られていました。

 アジアにあって、16世紀から400年以上にわたってポルトガルの影響下で独自の文化を築き上げてきたマカオは、その古い町並みと建造物が、世界遺産に登録されているそうです。本当に狭いエリアに、多くの歴史的な教会や寺院が混在しており、東洋と西洋の文化が溶け合う所でした。

 現地のガイドさんのお話によれば、コロアン島に聖ヨセフ修道院という所があって、そこには宣教師の、聖フランシスコ・ザビエル様の右腕の一部といわれる遺骨が祀ってあるとお聞きしました。そこは、聖母マリア像の美しさでも有名なところだそうです。

 また、聖フランシスコ・ザビエル教会があるそうで、時間の関係で行けなかった事がとても残念でした。

 コロアン島は、マカオ半島の喧騒とは無縁の、のんびりとした島だそうで、「ヨーロッパの漁村のような雰囲気が漂う開放的な小村」と、旅のガイド誌に書かれてあったのを見て、ますます旅情がつのりました。是非、またいつか、コロアン島を訪れてみたいと、そんな夢を見ております。

 「ザビエル様のご遺体が腐らずに在る」のは、どこなのか分かりませんが、ザビエル様ゆかりの地、マカオの情景を思い出しながら、再び感動を呼び起こさせて頂きました(ザビエル様のご遺体は、インドのゴアにあるボム・ジェムズ教会に安置されています)。

 聖ポール天主堂で、彫刻のザビエル像と対面させて頂いた時には、自分の心の中にある記憶がよみがえるような、懐かしい気持ちでした。香港だけのつもりが、マカオまで足を伸ばしたことは、やはり、偶然ではなく、「お見せ頂いた」としか思いようがありません。自分の縁生をよく汲み取り、今生の価値を深く認識せよとの、畏れ多くも、神仏様のご意図ではなかったかと思わせて頂きました。

 かつて、日本に初めてキリスト教をお伝えくださった、偉大なザビエル様には、初めに鹿児島に於いて、長者様の娘様の命を蘇らせたという大奇跡が伝えられており、今生もまた、鹿児島で、永吉トシ子様には、丸山先生のお祈りによって蘇られました(当会発行の小冊子「難病等が癒された現証【改訂版】」15頁をご参照ください)。このことから、私には、聖フランシスコ・ザビエル様と、丸山先生がどうしても重なってしまうのです。

 只今、こうして正法にご縁を頂き、「高橋信次先生の法を学ぶ会」に集わせて頂いていますのは、過去世の時もまた、遠からぬところにおらせて頂き、色々とお導き頂き、種々見聞させて頂いてきたのではと思わせて頂いております。今、偶然ここにいるのではなく、尊い縁生を頂いていることに、心から確信を頂いたように思います(「偶然」については、ご著書『心の発見・科学篇』224頁〜241頁をお読みください)。

 常に、光の天使様に見守られ、お導きを頂いておりますことを、大変幸せに思わせて頂いています。これからは、神仏様との約束であります、神の子の顕現と伝道に、一念を持って精進努力をさせて頂きたいと思います。

   (大阪府豊中市・主婦)





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